詐欺

先物取引は、これを取り扱う先物取引業者などが提供する投資を目的とした金融商品で、株価や債券、砂糖や小麦といったさまざまな相場を利用し、これから先の定めた時期に、あらかじめ設定した価格によってそのモノを売る、もしくは買うことを契約する取引になり、これによって生じる相場との差益によって利益を求めていくものになります。

こうした先物取引を行うためには、わたしたち投資家は先物取引業者などと契約を行う必要があり、この取引業者を仲介して先物取引の市場に参加することができます。
また、先物取引業者は、顧客であり投資家である私たちの市場参加を仲介し、その取次の手数料を取ることを目的としているのです。

このような先物取引ですが、悪質な先物取引業者がいることも確かであり、詐欺に近いような手口で顧客を誘導して、取引を故意に長引かせたりなどの行為を働くことがあります。
こうした中でよくみられる手口が客殺しとよばれるもので、契約を行った顧客である投資家から、たくさんの金銭を奪っていくように仕向けていくのです。

客殺しは、まず顧客の勧誘から始まります。とくに、先物取引に知識がない人たちが狙われることが多く、先物取引のリスクやデメリットを説明せずに、必ず利益が出る、今の機会を逃すと次はない、などと言った文言を用いて取引と契約をするように勧め、これに乗ってしまうと、何もわからなに顧客に対していきなり大きな投資を持ち掛けてきます。

このような形で取引を始めると、取引業者が次々と情報を持ってきて、頻繁に顧客に売買をさせ、その手数料を取っていくことになります。
利益が出ていればさらなる利益を求めて、損失が出た場合にはその損失を取り戻すために、取引の大きさと階数をどんどんと釣り上げていきます。

また、このような場合で利益が出てその現金化を申し出ても、すぐにはその利益を顧客に返すことはせず、その利益をさらに投資してもっと利益を出すなどの言葉を持ち掛けて、取引を続行させようとするのです。

こうした様々な注文などについても、取引業者が独断で行ってしまい、顧客に対して事後承認を取るようなことがあり、こうした事はもちろん違法行為になっているのですが、こうした悪質な取引を繰り返すことで、取引業者は顧客から金銭を多く摂ろうとするのです。

先物取引は、投資取引の中でもハイリスクハイリターンの金融商品とされていますので、こうした悪質な取引業者には充分な警戒が必要になります。
業者のセールスがしつこくても、契約をしないようにする。もし契約をして取引がはじまっても、多少の損失でもいいので、すぐに取引を止めるようにするなどが必要になり、また、こうした事で困った場合には国民生活センターなどに相談をするのが良いでしょう。